ボーイングが決算受け下落 1株損益が想定外の赤字=米国株個別
ボーイング<BA>が下落。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株損益が想定外の赤字となった。民間航空機は好調だったものの、防衛・宇宙・セキュリティ部門が冴えなかった。ただ、フリーキャッシュフロー(FCF)は31億ドルの黒字と予想を上回っている。
航空機の納品が相次ぎ現金は急増したものの、同社は回復を遅らせる高コストと格闘している。需要の急増を十分に生かすために、稼働率を回復させるなど、まだやるべきことが数多くあることを示した。
カルフーンCEOは従業員宛てのメモで「われわれは有意義な進歩を遂げたが、なお課題は残っており、事業とサプライチェーン内の安定を促進するために、さらなる仕事が待っている。今年は、生産効率を着実に上げ、業績をさらに向上させ、開発プログラムを進展させ、公約実現のためにもう1つの重要な年になる」と述べた。
(10-12月・第4四半期)
・コア1株損益:-1.75ドル(予想:+0.17ドル)
・売上高:199.8億ドル(予想:200.1億ドル)
民間航空機:92.2億ドル(予想:91.0億ドル)
防衛・宇宙・セキュリティ:61.8億ドル(予想:62.7億ドル)
グローバル・サービス:45.7億ドル(予想:45.4億ドル)
ボーイング・キャピタル:0.49億ドル(予想:0.67億ドル)
・FCF:31.3億ドル(予想:28.9億ドル)
・受注残:4040億ドル
(NY時間09:37)
ボーイング<BA> 209.34(-2.64 -1.24%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美