株価指数先物【寄り前コメント】 OP権利行使価格2万7125円~2万7750円のレンジ推移を想定

市況
2023年1月26日 8時15分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 27390 +70 (+0.25%)

TOPIX先物 1982.0 +2.5 (+0.12%)

シカゴ日経平均先物 27390 +70

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

25日の米国市場は、NYダウが小幅に上昇した一方で、 S&P500ナスダックは下落。24日の取引終了後に10-12月期決算を発表したマイクロソフト<MSFT>は、1株利益が予想を上回ったものの、1-3月期の売上高見通しが予想に届かなかった。クラウド事業が減速するとの警戒感が強まり、一時5%近く売られる場面も見られ、ハイテク株の重荷となった。

ただし、マイクロソフトは売り一巡後に上昇に転じる場面も見られたほか、25日に予想を下回る決算を発表したボーイング<BA>が売り一巡後に上昇に転じるなど、押し目買いも入っていた。NYダウは一時460ドルほど下げた後は、買い戻しが強まりプラスに転じた。カナダ中銀が予想通り利上げを決定したが、次回会合で金利を据え置く可能性を示唆したことで、国内の金利ピーク期待につながった。S&P500業種別指数は電気通信サービス、銀行、保険が上昇した一方で、運輸、公益事業、メディアが下落。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比70円高の2万7390円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中大阪比40円高の2万7360円で始まり、その後は利食い優勢となり下落に転じ、2万7150円~2万7250円辺りのレンジで推移。米国市場が売り一巡後に切り返すと、これに連動する格好でリバウンドを強め、終盤にかけて一時2万7410円まで上げ幅を広げた。買い一巡後も高値圏での推移し、2万7390円とナイトセッションの高値圏で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好で、やや買い優勢の展開が見込まれる。日経225先物は75日移動平均線が支持線として機能するなど、押し目買い意欲の強さがうかがえる。決算発表が本格化するなかで積極的な上値追いの動きは限られるものの、米国の利上げピーク観測から押し目待ち狙いのロングが入りやすいだろう。

上値追いは慎重ながらも、レンジとしては75日線を支持線とした2万7100円~2万7500円辺りが意識されやすく、短期的な過熱感が警戒されるもののボリンジャーバンドの+3σが位置する2万7730円辺りがターゲットになりそうだ。そのため、オプション権利行使価格の2万7125円~2万7750円のレンジ推移を想定しておきたい。

VIX指数は19.08に低下した。一時20.90まで上昇する場面も見られたが、引き続き25日線に上値を抑えられており、リスク選好に向かわせやすい。昨日のNT倍率は先物中心限月で13.80倍に低下した。切り下がる25日線に上値を抑えられるトレンドを形成しており、NTショートに振れやすい形状ではあるが、主要企業の決算次第でリバランスの動きが強まる可能性もあることから、スプレッド狙いのトレードは手掛けづらそうだ。

なお、27日には米国で12月の個人所得や個人消費支出(PCEデフレーター)、1月のミシガン大学消費者態度指数確報値の発表が予定されている。翌週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて買い戻しの動きが強まりそうであり、レンジを切り上げてくる展開が期待されよう。

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