キヤノンは続落、23年12月期営業益見通しがコンセンサス下回る
キヤノン<7751>が続落した。30日の取引終了後、22年12月期の連結決算発表にあわせ、23年12月期の業績予想を開示した。営業利益は前期比1.9%増の3600億円を見込む。増益見通しとなったが、市場のコンセンサスを下回ったことを嫌気した売りが出たようだ。
売上高は同6.3%増の4兆2870億円の見通し。プリンティングやイメージング、メディカルなどの各部門で増収増益を計画する。業績予想の前提となる為替レートは1ドル=130円、1ユーロ=140円に設定した。
22年12月期の売上高は前の期比14.7%増の4兆314億1400万円、最終利益が同13.6%増の2439億6100万円だった。オフィス向け複合機の需要が堅調だったほか、カメラ市場は需要が底堅く推移。半導体露光装置はパワーデバイスやセンサー向けなどで好調に推移したという。