ゼオン後場に下げ転換、23年3月期業績予想の下方修正を嫌気
日本ゼオン<4205>が後場に下げに転じた。この日、23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正し、嫌気されたようだ。売上高は4120億円から3870億円(前期比7.0%増)、最終利益は320億円から185億円(同44.6%減)に見通しを引き下げた。エラストマー素材事業部門における需要の落ち込みや燃料高騰の影響、高機能材料事業部門での顧客の在庫調整の影響などを業績予想に反映させた。カーボンナノチューブ事業での減損損失を特別損失に計上したことも響く。
4~12月期の連結決算は売上高が前年同期比9.5%増の2942億500万円、最終利益が同33.2%減の182億8300万円だった。