タイソンフーズが決算受け下落 牛肉と鶏肉の前四半期からの価格下落が利益圧迫=米国株個別
食肉のタイソンフーズ<TSN>が下落。取引開始前に10-12月期決算(第1四半期)を発表し、売上高、1株利益とも予想を下回った。平均販売価格の前年からの伸びが予想を下回ったほか、営業利益率の伸びも予想を下回っている。通期ガイダンスも公表しており、売上高の見通しを据え置いた。予想は上回っている。
牛肉と鶏肉の前四半期からの価格下落が利益を圧迫。高騰する食費に、一部消費者が肉の購入を控えていることも業績不振の背景にある。飼料コストが高騰し、食肉会社や農家を圧迫し、消費者の需要は減少している。
同社のキングCEOは「第1四半期はいくつかの難題に直面した。市場力学といくつかの操作の非効率性が弊社の収益性に影響した」と述べていた。
(10-12月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.85ドル(予想:1.33ドル)
・売上高:132.6億ドル(予想:135.2億ドル)
販売量:+0.8%
牛肉:+2.9%(予想:+2.0%)
豚肉:-7.4%(予想:-0.7%)
鶏肉:+2.5%(予想:+1.5%)
加工肉:+1.2%(予想:+0.5%)
海外・その他:+6.4%(予想:+7.0%)
・営業利益(調整後):4.53億ドル(予想:7.01億ドル)
・営業利益率(調整後):3.4%(予想:5.4%)
・平均販売価格(調整後):+1.7%(予想:+2.4%)
(通期見通し)
・売上高:550~570億ドルで据え置き(予想:552億ドル)
(NY時間10:31)
タイソン・フーズ<TSN> 61.00(-3.03 -4.73%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美