児玉化学工業---3Qは増収、モビリティ事業が2ケタ増収

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2023年2月14日 16時14分

児玉化学工業<4222>は10日、2023年3月期第3四半期(22年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比5.9%増の116.53億円、営業利益が同51.8%減の2.71億円、経常利益が同47.2%減の2.62億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同84.7%減の0.57億円となった。

モビリティ事業の売上高は前年同期比12.9%増の69.91億円、セグメント利益は同34.6%減の2.30億円となった。国内自動車部門においては、新型コロナウイルス感染症の影響および半導体等部品供給不足の影響は小さく、建機農機の落ち込みが見られたが、最も大きな影響は大型・中型トラック向けの販売減によるものであった。海外自動車部門においては、ピックアックトラック向けの販売が回復し増収となった。それにより、タイのECHO AUTOPARTS(THAILAND) CO.,LTD.では、前連結会計年度と比べ売上高が増加した。

リビングスペース事業の売上高は前年同期比1.9%増の39.74億円、セグメント利益は同19.0%減の3.52億円となった。国内住宅設備部門においては、業界全般的なサプライチェーンは徐々に回復傾向に向かったが、高級タイプの住宅リフォーム需要は減少傾向が続き、DIY等の巣篭り需要が大きく落ち込んだ。一方、新規化粧鏡の受注や普及タイプの化粧鏡の需要は好調に推移した。また、業務用空調部品は需要が引き続き堅調であったが、売上高は減少した。海外冷機部品部門においては、タイのTHAI KODAMA CO.,LTD.では、新型コロナウイルス感染症の影響もあり売上高は微減となった。ベトナムのTHAI KODAMA (VIETNAM)CO.,LTD.では、引き続き業務用冷蔵庫部品が好調に推移し、売上高は増加した。

アドバンスド&エッセンシャル事業の売上高は前年同期比24.2%減の6.86億円、セグメント利益は同18.8%増の1.21億円となった。ゲームソフト用パッケージ事業は需要増により引き続き前年を上回り、また、エネルギー関連インフラ設備向けでは新規部品受注により販売増となった。前年度まで当事業に含んでいた自動車向け関連製品を当年度においてはモビリティ事業に移管したことにより、売上高は減少した。

2023年3月期通期については、同日、連結業績予想の修正を発表した。売上高が前期比3.4%増(前回予想比3.1%減)の153.90億円、営業利益が同43.2%減(同28.3%減)の3.85億円、経常利益が同21.3%減(同21.6%増)の4.56億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同58.5%減(同9.9%減)の1.73億円としている。

《SI》

提供:フィスコ

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