コールズが決算受け軟調 過剰在庫の値引き処理と製品コストのインフレが影響=米国株個別

材料
2023年3月1日 23時50分

百貨店のコールズ<KSS>が軟化して始まっている。取引開始前に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、既存店売上高が予想以上の減収となったほか、売上高も予想を下回った。1株損益が予想外の赤字となったほか、粗利益率も予想を大きく下回った。過剰在庫の値引き処理と製品コストのインフレが大きく影響し、粗利益率を7.5%押し下げた。

ガイダンスも公表し、売上高は減収を見込んでいるほか、1株利益の見通しも予想を大きく下回った。経営陣が交代する中、インフレに苦しむ買い物客の獲得に苦戦していることが示されている。

2月に正式に就任したキングスバリーCEOは「われわれは戦略を練り直し、組織全体で顧客中心主義に基づく商品規律を再構築している」と述べた。「バランスシートの強化に努める一方、配当を通じて株主への利益還元を継続する」とも述べている。

ただ、株価は取引開始直後に売り先行で始まったものの、動きが一巡すると前日付近まで買い戻される展開。

(11-1月・第4四半期)

・既存店売上高:-6.6%(予想:-4.7%)

・1株損益(調整後):-2.49ドル(予想:+1.01ドル)

・売上高:57.8億ドル(予想:60.9億ドル)

・粗利益率(調整後):23.0%(予想:30.4%)

・商品在庫:31.9億ドル(予想:35.2億ドル)

(通期見通し)

・1株利益(調整後):2.10~2.70ドル(予想:3.20ドル)

・売上高:-2~-4%

・営業利益率:約4%(予想:4.3%)

(NY時間09:38)

コールズ<KSS> 27.95(-0.09 -0.32%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.