15日の株式相場見通し=大幅反発、欧米株高受けリバウンド局面に
15日の東京株式市場は主力株を中心に幅広く買い戻される展開となり、日経平均株価は2万7000円台半ばに向けて大きく切り返す展開となりそうだ。前日の欧州株市場ではドイツやフランスなど主要国をはじめ総じて高かったほか、米国株市場でもNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って大きく上昇したことで、東京市場でも投資家の不安心理が後退しリバウンド局面に移行することが予想される。米国では、注目された2月の消費者物価指数(CPI)が事前コンセンサスとほぼ一致し、次回FOMCでは政策金利の引き上げ幅は0.25%にとどまるとの見方が強まった。銀行株が買われ全体相場を押し上げる格好となっており、東京市場でもこれに追随する動きとなる公算が大きい。外国為替市場ではドルが買い戻され円安方向に振れていることも全体相場にポジティブ材料となる。ただ、取引時間中は米株価指数先物の動きなどを横にらみに不安定な動きとなる可能性もある。
14日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比336ドル26セント高の3万2155ドル40セントと6日ぶり反発。ナスダック総合株価指数は同239.306ポイント高の1万1428.149だった。
日程面では、きょうは日銀金融政策決定会合の議事要旨(1月開催分)、2月の訪日外国人観光客数など。海外では2月の中国小売売上高、2月の中国工業生産高、2月の中国固定資産投資、2月の中国不動産開発投資、1月のユーロ圏鉱工業生産、2月の米小売売上高、2月の米卸売物価指数、3月のNY連銀製造業景況指数、3月のNAHB住宅市場指数、1月の米企業在庫など。