29日の株式相場見通し=もみ合いか、配当権利取りの動きが下支え

市況
2023年3月29日 8時00分

29日の東京株式市場は強弱観対立のなか、弱含みもみ合いの展開となりそうだ。前日の欧州株市場はほぼ全面高に近い状況だったが、米国株市場ではハイテク株中心に総じて軟調な値動きを強いられた。ナスダック総合株価指数は下げ幅こそ限定的だったが、終日マイナス圏で推移した。NYダウも取引前半は小高く推移したものの、後半は下げに転じている。破綻したシリコンバレーバンク(SVB)の引受先確定などを受け金融不安は和らいでいるが、米長期金利が上昇基調を示したほか、2年債利回りも4%台に乗せるなど大きく水準を切り上げていることから、グロース(成長)株には向かい風となっている。東京市場では日経平均がここ狭いゾーンでの値動きを続けているが、前日まで2営業日続伸と頑強な展開を示していた。きょうは3月期決算企業の権利取り最終日ということもあり、駆け込みでの配当権利取り狙いの買いが下値を支え底堅い動きが予想される。ただ、積極的に上値を買う動きも期待できない。外国為替市場で1ドル=131円台を割り込むなどドル安・円高傾向にあることも、輸出セクター中心に買い手控え材料となりやすい。

28日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比37ドル83セント安の3万2394ドル25セントと4日ぶりに反落。ナスダック総合株価指数は同52.755ポイント安の1万1716.081だった。

日程面では、きょうはタイ中銀の政策金利発表、バーFRB副議長の米下院金融サービス委員会での証言、2月の米仮契約住宅販売指数、米7年物国債の入札など。

出所:MINKABU PRESS

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