「総合商社」が5位、今期減益予想も増配・自社株買いで還元強化<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「総合商社」が5位となっている。
総合商社7社の23年3月期決算が出そろった。資源高や円安を背景に、伊藤忠商事<8001>を除く6社が純利益で過去最高益を達成。三菱商事<8058>と三井物産<8031>は初の1兆円台乗せを果たした。伊藤忠は前の期に株式売却益を計上した影響で小幅な減益となった。
続く24年3月期は各社とも前期好調の反動で最終減益となる見通し。ただ、株主還元は一段と強化しており、配当予想は三菱商など5社が増配を計画、丸紅<8002>と双日<2768>は前期から据え置く方針を示した。また、三菱商と住友商事<8053>、丸紅は決算とあわせて自社株買いの実施を明らかにしている。三井物と双日については現在、自社株買いを実施中だ。
直近、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が日本株に強気の見方を示し、保有する商社大手5社の株式の買い増しを表明するなど、商社株を取り巻く環境にはフォローの風が吹いている。足もと大手5社と豊田通商<8015>は上場来高値圏を走り、2003年にニチメンと日商岩井が統合して誕生した双日は10数年ぶり高値圏を突き進む展開となっている。