ソフト99コーポレーション---23年3月期全てのセグメントで売上高が伸長となり増収
ソフト99コーポレーション<4464>は12日、2023年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比6.1%増の301.70億円、営業利益が同13.4%減の32.56億円、経常利益が同13.2%減の34.40億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同25.1%減の20.63億円となった。
ファインケミカル事業の売上高は前年同期比4.5%増の147.38億円、営業利益は同22.0%減の17.24億円となった。新車販売低迷に伴うTPMSの企画開発販売の落ち込みや、コロナ禍から経済社会活動の正常化が進んだことで、一般消費者向け販売の巣ごもり消費需要や家庭用製品販売に落ち着きが見られたものの、業務用製品販売や海外向け販売、電子機器・ソフトウェア開発販売が好調に推移したことで、増収となった。また、営業利益は原材料や光熱費高騰の影響に加え、販売ミックスの変化により原価率が上昇したことで、減益となった。
ポーラスマテリアル事業の売上高は同11.7%増の85.54億円となった。産業資材部門および生活資材部門ともに販売は前年同期を上回り増収となった。営業利益は、原材料や光熱費高騰による変動費の上昇や、新工場の稼働開始に伴う減価償却発生による原価上昇に加え、販売増加に伴う物流費や人件費の増加により、同5.7%減の10.42億円となった。
サービス事業の売上高は同0.5%増の54.55億円、営業利益は同13.0%増の2.26億円となった。生活用品企画販売事業や、教習事業においてコロナ禍による特需がなくなったものの、自動車整備・鈑金事業での出庫台数の増加や美装事業の強化で売上をカバーしたことにより増収となった。また、営業利益は人件費や燃料費高騰により原価が増加したものの、自動車整備・鈑金事業で他の利益減少をカバーしたことで増益となった。
不動産関連事業の売上高は同14.0%増の14.22億円、営業利益は、温浴施設での光熱費高騰の影響はあったものの、コロナ禍の影響を受けた前期に比べ、温浴事業において売上が好調だったことにより、同7.8%増の2.51億円となった。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比0.6%減の300.00億円、営業利益が同0.4%増の32.70億円、経常利益が同0.3%増の34.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同16.3%増の24.00億円を見込んでいる。
《SI》