森六ホールディングス---23年3月期は円安による為替影響等により2ケタ増収、各セグメントともに売上高増

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2023年5月16日 16時00分

森六ホールディングス<4249>は12日、2023年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比10.2%増の1,420.19億円、営業利益が同53.1%減の13.35億円、経常利益が同46.2%減の15.96億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同68.4%減の13.46億円となった。

樹脂加工製品事業の売上高は前年同期比10.3%増の1,122.59億円、営業利益は同92.0%減の1.00億円となった。半導体不足や中国のロックダウン等による主要顧客の減産の影響を受けたが、円安による為替影響により、売上高は前年同期を上回った。利益面では、市況影響の価格転嫁を進めるとともに、生産工程の見直しや自動化・省人化による生産性の向上に努めたが、減産や生産計画の変動に伴う稼働ロス、原材料・エネルギー価格の高騰、北米の人件費高騰や要員確保のための労務費負担など生産コストの増加が重なり、減益となった。

ケミカル事業の売上高は同10.0%増の297.59億円、営業利益は同14.2%減の15.75億円となった。完成車メーカーの減産の影響を受け、モビリティ分野の取引が減少したほか、スマホ需要の低迷により電子機器向けの原材料販売が伸び悩んだ。ライフサイエンス・ファインケミカル分野も、顧客の在庫調整の影響等により、下期にかけて需要が低迷した。一方、ナフサ価格は高い水準で推移し、販売価格の上昇と円安による為替影響により、売上高は前年同期を上回った。利益面では、原材料・エネルギー価格の高騰によるものづくり分野の収益性の低下や、運賃・出張費等の増加による販売費及び一般管理費の増加等により、減益となった。

2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比8.5%減の1,300.00億円、営業利益が同162.0%増の35.00億円、経常利益が同81.7%増の29.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同41.1%増の19.00億円を見込んでいる。

《AS》

提供:フィスコ

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