ホーム・デポが決算受け下落 米国が不調で既存店売上高が予想以上の減収=米国株個別
ホーム・デポ<HD>が下落。取引開始前に2-4月期決算(第1四半期)を発表し、米国が不調で既存店売上高が予想以上の減収となったほか、売上高も予想を下回った。1株利益は予想を上回っている。既存店売上高は2010年度第3四半期以来の四半期ベースで最悪。また、通期のガイダンスも公表し、既存店売上高は予想以上の減収を見込んだ。
同社は、消費者需要の軟化、木材価格の下落、カリフォルニアを中心とした天候不順を要因として挙げた。「第1四半期の売上高は、主に木材価格の下落と天候不順、特に西部地区ではカリフォルニア州の異常気象が業績に大きな影響を与えた。想定を上回る需要軟化及び消費者需要に関する継続的な不確実性を考慮し、ガイダンスには様々な可能性を反映させた」と述べている。
今回の決算を受けてアナリストは、「既存店売上高の未達は覚悟していたものの、今回の結果は恐らく投資家を失望させ、消費が実質的に減速している証拠を提供するだろう」と指摘している。また、「第1四半期の客単価はパンデミック前以来の低い伸びを示した」とも指摘している。
(2-4月・第1四半期)
・既存店売上高:-4.5%(予想:-1.4%)
米国:-4.6%(予想:-2.1%)
・1株利益(調整後):3.82ドル(予想:3.80ドル)
・売上高:372.6億ドル(予想:383.4億ドル)
・顧客単価:0.2%増(予想:2.6%増)
・商品在庫:253.7億ドル(予想:261.6億ドル)
・取引件数:4.8%減(予想:5.4%減)
(通期見通し)
・既存店売上高:-2~-5%(予想:-0.7%)
・1株利益:-7~-13%(従来:1桁台半ばの減益)
・営業利益率:14.0~14.3%(予想:15.5%)
(NY時間09:34)
ホーム・デポ<HD> 279.32(-9.22 -3.20%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美