NY株式:米国株式市場は続落、債務上限交渉行き詰まりを警戒
ダウ平均は255.59ドル安の32,799.92ドル、ナスダックは76.08ポイント安の12,484.16で取引を終了した。
債務上限交渉が行き詰まり、債務不履行を警戒した売りが先行。マッカーシー下院議長が様々な点で依然隔たりがあると悲観的な見解を示すと売りに拍車がかかった。連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げを見込んだ金利上昇も重しとなった。セクター別では小売りが上昇した一方で、不動産が下落した。
衣料小売りのアバクロンビー&フィッチ(ANF)は第1四半期決算で予想外の黒字を計上したほか、第2四半期の強い見通しが好感され大幅上昇した。百貨店のコールズ(KSS)も新最高経営責任者(CEO)が着手したコスト削減などの戦略が奏功し、四半期決算で予想外の黒字を計上し上昇。カジュアルアパレルを扱うアーバン・アウトフィッターズ(URBN)は第1四半期決算で1株利益が予想を上回り買われた。サイバーセキュリティー会社のパロアルト・ネットワークス(PANW)は四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回ったほか、強い見通しを示し上昇。
一方で、ペット向け健康・ウェルネス会社の(WOOF)は第1四半期決算で予想外の1株損失を計上して下落。銀行のシティ(C)は傘下のメキシコのリテール銀バナメックス売却に失敗、25年にIPOを実施する計画に変更すると発表し、売られた。
半導体メーカーのエヌビディア(NVDA)は取引終了後に第1四半期の決算を発表。調整後の1株利益が予想を上回ったほか、第2四半期の見通しも予想を上回り時間外取り引きで急伸している。
(Horiko Capital Management LLC)
《YN》