米国がユネスコ再加盟の動き 中国の影響力に対抗
米国が国連教育科学文化機関(ユネスコ)への再加盟に動いている。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が伝えた。ユネスコで影響力を強める中国などの勢力に対抗するのが狙い。米国務省高官が、ユネスコのアズレ事務局長に書簡を送り、7月の再加盟を要請したという。
米国はトランプ政権時代の2017年に脱退を発表。その理由としてユネスコの抜本的改革の必要性に加え、反イスラエル的な姿勢が続いていることを挙げていた。それ以来、ユネスコでは中国が最大の分担金拠出国の1つとなっている。さらに、ナンバー2に相当する要職に中国人が就き、組織内で中国政府の影響力が強まっている。