ダウ先物は上昇 ナイキが決算受け下落 アップルが3兆ドルを試す動き=米国株

市況
2023年6月30日 22時17分

米株価指数先物(9月限)(NY時間08:57)

ダウ先物 34517(+164.00 +0.48%)

S&P500 4463.75(+28.00 +0.63%)

ナスダック100先物 15232.75(+132.50 +0.88%)

米株価指数先物市場でダウ先物、ナスダック100とも上昇している。本日は極めて重要な日で、6月末の取引であると同時に第2四半期と上半期末の締めくくりでもある。好調な経済指標に牽引されたソフトランディングへの期待と、FRBの追加利上げとの間で、株式市場は堅調な推移を続けている。

FRBはどこまで利上げに踏み込むかはなお未知数だが、従来考えられていたよりはタカ派に傾斜している。来月の利上げは確実視されているものの、9月以降についてはなお未知数。ただ、投資家はあともう少しの追加利上げはあるものの、利上げサイクルの終着点に接近している点は確実と見ている中、エコノミストの警告とは裏腹に、ソフトランディングへの期待を高めている。

「良きにつけ悪しきにつけ、株式市場は無傷の軟着陸を期待した動きを続けている」といった声も聞かれる。

なお、先ほど発表のPCEコアデフレータが予想を若干下回ったこともサポートしている模様。ただ、FRBの直近のタカ派姿勢に対する見方に変化を与えるほどの内容ではない。

アップル<AAPL>が時間外で上昇しており、時価総額3兆ドルを試す動きが見られている。昨年初めに当時の発行株数で取引時間中の3兆ドルは達成したものの、終値ベースでは達成できていない。今回はどうか注目される。米大手銀のアナリストが投資判断を「買い」、目標株価を240ドルとしていた。あと30%の上昇余地を示唆し、ウォール街では最高。中国とインドでのさらなる市場シェア拡大とともに、アイフォーンの高価格帯へのシフトでもたらされる継続的な粗利益の拡大をウォール街は過小評価していると指摘している。

ナイキ<NKE>が前日引け後の決算を受けて、時間外で下落。同社は積み上がった在庫処理に苦慮しており、依然として利益率が圧迫されている。また、2024年度の通期売上高見通しが1桁台半ばの伸びになると述べたことも市場は不満なようだ。アナリストは6%の伸びを予想している。

PCEデフレータ(5月)21:30

結果 0.1%

予想 0.2% 前回 0.4%(前月比)

結果 3.8%

予想 3.8% 前回 4.3%(4.4%から修正)(前年比)

PCEコアデフレータ

結果 0.3%

予想 0.5% 前回 0.4%(前月比)

結果 4.6%

予想 4.7% 前回 4.7%(前年比)

ナイキ<NKE> 110.88(-2.49 -2.20%)

アップル<AAPL> 192.14(+2.55 +1.35%)

マイクロソフト<MSFT> 338.43(+3.38 +1.01%)

アマゾン<AMZN> 129.07(+1.17 +0.91%)

アルファベット<GOOG> 121.35(+1.34 +1.12%)

テスラ<TSLA> 260.71(+3.21 +1.25%)

メタ・プラットフォームズ<META> 284.59(+3.06 +1.09%)

AMD<AMD> 112.90(+1.66 +1.49%)

エヌビディア<NVDA> 414.07(+5.85 +1.43%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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