ワッツ急落、今期下方修正や優待廃止を嫌気
ワッツ<2735>が急落。10日の取引終了後に23年8月期業績予想の下方修正を発表し、売上高を605億円から590億円(前期比1.1%増)へ、純利益を5億3000万円から1億5000万円(同80.8%減)へ引き下げた。同時に株主優待制度の廃止を発表しており、これらが嫌気され売られている。
原価高騰の影響などで既存店売上高が軟調に推移していることが業績を押し下げる。また、仕入れ原価の高騰や光熱費の上昇、減損処理を行う店舗の増加も響く見通し。優待廃止については2022年8月末時点の株主が対象の分を最後に取りやめる。株主への公平な利益還元の観点から、配当による利益還元に集約することが適切と判断したため。
あわせて、上限44万株(自己株式を除く発行済み株数の3.2%)、または3億円とする自社株買いの実施を発表。期間は7月14日から来年3月29日まで。このほか、10月20日を移行日としたスタンダード市場への選択申請を行ったことを明らかにした。