25日の株式相場見通し=続伸、NYダウ11連騰でリスク選好も上値は限定的か
25日の東京株式市場は主力株中心に買い戻す動きが続き、日経平均株価は3万2000円台後半で頑強な値動きが予想される。前日の欧州株市場は高安まちまちの展開だったが、米国株市場では景気敏感株を軸に根強い買いが継続し、NYダウが記録的な連騰を続けている。この日は180ドルあまりの上昇で11日続伸、これは約6年半ぶりのこと。株価水準的にはおよそ1年5カ月ぶりの高値圏に浮上している。一方、ダウと比較してここ値動きの重かったナスダック総合株価指数も小幅ながら上昇し、3日ぶりに反発となった。企業の4~6月期決算発表は概ねポジティブに評価されるケースが多く、全体相場の上昇トレンドを支えている。東京市場では前日に日経平均株価が3日ぶりに反発し、400円近い上昇で3万2700円台に乗せた。今週末に予定される日銀の金融政策決定会合では金融緩和策の現状維持が濃厚との見方が市場のセンチメントを強気に傾けている。日米金利差拡大の思惑を背景に、外国為替市場で急速にドル高・円安が進んだことも株高を後押しした。ただ、きょうは円安が一服していることもあり、目先筋の戻り売りで上値は重そうだ。3万3000円台には届かない公算が大きい。個別には今週末から本格化する決算発表を意識した好業績株物色の流れが強まりそうだ。
24日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比183ドル55セント高の3万5411ドル24セントと11日続伸。ナスダック総合株価指数は同26.061ポイント高の1万4058.866だった。
日程面では、きょうは6月の全国スーパー売上高、6月の外食売上高など。海外では4~6月期韓国GDP、インドネシア中銀の政策金利発表、7月の独Ifo企業景況感指数、7月の米消費者信頼感指数、5月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数など。