FCE Holdings---3Qは2ケタ増収増益、DX推進事業セグメント・教育研修事業セグメントともに順調に推移
FCE Holdings <9564>は10日、2023年9月期第3四半期(22年10月-23年6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比10.5%増の31.46億円、営業利益が同24.0%増の5.81億円、経常利益が同21.6%増の5.73億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同22.7%増の3.73億円となった。
DX推進事業セグメントの売上高は前年同期比20.3%増の15.61億円、セグメント利益は同56.2%増の3.16億円となった。同社グループ商品「RPA Robo-Pat DX」は一人ひとりのパソコン業務を自分で自動化できる「パーソナルRPA」という考え方に基づき現場の業務フローと必要な機能を追究し、継続的に改善を重ねながら、更なる事業拡大に向けて広告宣伝等も積極的に行ってきた。現場の最前線で業務にあたりながらRPAを使いこなすための「ロボパットマスター認定プログラム」の受講者数を継続的に増やし、DX推進並びに生産性向上を実現する人材の育成にも注力することで市場と事業の両面の拡大を実現している。導入社数は2023年6月末時点で1,143社(前年同期約950社)となっている。
教育研修事業セグメントの売上高は同2.6%増の14.81億円、セグメント利益は同4.1%増の2.11億円となった。研修事業においては、同社グループ商品「Smart Boarding」(クラウド型オンボーディングサポートサービス)が、eラーニングの市場ニーズの成長を背景に、引き続き、導入企業数を伸ばすことができ、導入社数は2023年6月末時点で551社となった。教育事業は、2022年1月に学習塾運営事業を外部へ売却したことによる減収・減益の影響を受けたが、その他の既存事業は事業全体が堅調に推移した。
2023年9月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比8.1%増の40.59億円、営業利益が同27.3%増の5.78億円、経常利益が同23.1%増の5.60億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同23.7%増の3.70億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》