株価指数先物【引け後】 ロール中心だが、3万3000円固めから8月高値を意識

市況
2023年9月5日 18時37分

大阪9月限

日経225先物 32970 -10 (-0.03%)

TOPIX先物 2375.0 -2.0 (-0.08%)

日経225先物(9月限)は前日比10円安の3万2970円で取引を終了。寄り付きは3万2950円と、シカゴ日経平均先物清算値(時間外:3万2905円)にサヤ寄せする格好から、小幅に売りが先行して始まった。その後はロングが強まり、現物の寄り付き時には3万3000円を回復。目先的な達成感が意識されやすいなか、前場中盤にかけてショートが入り、3万2790円まで売られる場面が見られた。しかし、ボリンジャーバンドの+1σを上回って底堅さが意識されるなか、積極的にショートを仕掛けてくる動きは限られた。限月交代に伴うロールオーバーが中心ではあるが、後場はオプション権利行使価格の3万2875円を上回って推移するなか、終盤にかけてのリバウンドにより、一時3万3020円まで買われた。

週末に9月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えて、全体としては膠着感の強い相場展開ではあった。そのなかで、前場中盤にかけての調整以降は下値を切り上げる値動きのなか、若干ながらショートカバーを交えての上昇となったようだ。

日本経済新聞社は4日、日経平均株価の定期入れ替えを発表。メルカリ <4385> [東証P]、レーザーテック <6920> [東証P]、ニトリホールディングス <9843> [東証P]の3銘柄を新規に採用し、日本板硝子 <5202> [東証P]、三井E&S <7003> [東証P]、松井証券 <8628> [東証P]の3社を除外した。実際の入れ替えは9月29日の終値ベースとなるが、新採用銘柄の換算係数調整株価が大きいため、組み入れるために既存の採用銘柄にもリバランスに伴う換金売りが見込まれる。その辺りの思惑なども短期的なショートに向かわせた面があったとみられる。

日経225先物はナイトセッションで売りが先行しており、権利行使価格の3万2875円辺りまで下げている。グローベックスの米株先物がマイナス圏で推移しているほか、米長期金利の上昇が警戒されるなか、円相場が1ドル=147円に乗せる場面も見られたことで、ややショート優勢で推移している。祝日明けの米国市場の影響を受けやすいだろうが、ボリンジャーバンドの+1σが位置する3万2640円辺りを割り込まなければ、押し目狙いのロングでの対応になりそうだ。

また、米国市場が落ち着いた値動きとなれば、日経225先物は現在のトレンドにより、3万3000円固めから8月1日に付けた高値3万3470円をターゲットとしたトレンド形成が意識されよう。なお、NT倍率は先物中心限月で13.88倍だった。朝方に13.85倍に低下したが、後場は東京エレクトロン <8035> [東証P]、信越化学工業 <4063> [東証P]などが日経平均株価を牽引するなか、13.91倍まで切り返す場面も見られた。日経平均株価の相対的な出遅れ感が意識されるなか、NTショートを巻き戻すタイミングを見極めたいところである。

手口面では、日経225先物はモルガンMUFG証券が5466枚、HSBC証券が5104枚、ゴールドマン証券が2849枚、みずほ証券が2713枚、ソシエテジェネラル証券が2412枚の買い越しに対して、BNPパリバ証券が7504枚、野村証券が3409枚、大和証券が3109枚、ビーオブエー証券が2049枚、SMBC日興証券が1330枚の売り越しだった。

TOPIX先物は、みずほ証券が3万8448枚、野村証券が1万0737枚、三菱UFJ証券が8331枚、HSBC証券が7543枚、大和証券が5865枚の買い越しに対して、ゴールドマン証券が3万1283枚、モルガンMUFG証券が1万1474枚、ビーオブエー証券が7642枚、ソシエテジェネラル証券が7157枚、バークレイズ証券が6651枚の売り越しだった。

なお、日経225先物・TOPIX先物はいずれも限月交代に伴うロールオーバーの商いが中心であり、12月限で反対売買を行っている。

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