ボーイング、737ジェットの今年の引き渡しは目標の下限と警告=米国株個別
ボーイング<BA>は最近発見されたサプライヤーの不具合が生産量を圧迫しているため、同社の主力である737ジェットの今年の引き渡しは、目標の下限になると投資家に警告した。
ナローボディ機の737ジェットの今年の引き渡しは当初の目標であった400-450機の下限に近いという。同社のウェストCFOがこの日の投資家会議で述べた。また、民間部門と防衛部門の第3四半期の利益率はマイナスになる可能性も指摘している。
同社は先月、サプライヤーであるスピリット・エアロシステムズ<SPR>が737型機の隔壁に開けた穴が不適切であったことを明らかにした。当時、この問題は短期的な納期の遅れの原因となり、生産量を引き上げる努力はするとしながらも、年間の納期目標への影響を評価しているとしていた。
ただ、今年の30億-50億ドルのフリーキャッシュフロー(FCF)の目標と、737及び787ドリームライナーの生産に関する中期目標は変わっていないと述べている。
同社株は上昇して始まったものの、このニュースを受けて下げに転じている。
(NY時間10:14)
ボーイング<BA> 216.25(-1.70 -0.78%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美