13日の株式相場見通し=反落、米CPI発表前で買い手控え
13日の東京株式市場は主力株をはじめ総じて軟調な値動きとなり、日経平均株価は反落する公算が大きそうだ。前日の欧州株市場は高安まちまちながら独DAXや仏CAC40など主要国の株価指数が軟調だった。また、米国株市場ではハイテク株中心に売りが優勢となり、ナスダック総合株価指数が1%あまりの下げとなったほか、NYダウも小幅ながら4日ぶりの反落となった。原油市況の大幅上昇を背景に企業業績への影響及びインフレを助長することへの警戒感が、グロース株に逆風材料として意識されている。アップル<AAPL>の新製品発表会はiPhoneについて目新しい話はなく、同社の株価は軟調に推移し市場センチメント悪化につながった。東京市場では前日に日経平均がほぼ高値引けとなる形で300円あまりの上昇をみせたが、きょうは米株安を受けて売りに押される展開となることが予想される。外国為替市場でドル高・円安方向に振れていることは輸出セクターにポジティブに働くが、半導体関連などハイテク株の上値を買い進む動きは見込みにくい。日本時間今晩に予定される8月の米消費者物価指数(CPI)の結果を見極めたいとの思惑もあり、上値の重い地合いとなりそうだ。
12日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比17ドル73セント安の3万4645ドル99セントと4日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同144.279ポイント安の1万3773.615だった。
日程面では、きょうは8月の企業物価指数、7~9月期法人企業景気予測調査など。海外では7月のユーロ圏鉱工業生産指数、8月の消費者物価指数(CPI)、8月の米財政収支など。