はてな---23年7月期は増収、テクノロジーソリューションサービスの売上高が順調に増加

材料
2023年9月14日 10時47分

はてな<3930>は13日、2023年7月期決算を発表した。売上高が前期比2.8%増の31.50億円、営業利益が同46.6%減の1.73億円、経常利益が同46.9%減の1.82億円、当期純利益が同58.5%減の0.99億円となった。

コンテンツプラットフォームサービスの売上高は前年同期比13.6%減の4.21億円となった。主力サービス「はてなブログ」の登録ユーザー数は順調に増加した。一方、個人向け有料プラン「はてなブログPro」は、前年度においてブログ開設時に課金を開始するユーザーの割合が前年同期比で減少したことも相まって、課金売上は減少した。法人向けに提供する「はてなブログBusiness」は、堅調に推移した。コンテンツプラットフォームサービス上に掲載するアドネットワーク広告については、新型コロナウイルス感染症の長期化に伴う不透明感から、一部の業界における国内の広告出稿量が減少傾向にあり、広告単価の下落の要因に繋がったことから、売上は伸び悩んだ。

コンテンツマーケティングサービスの売上高は同12.3%減の6.97億円となった。「はてなブログMedia」について、幅広い企業層に対してサービス提供実績を積み上げてきた。フルサービス提供の「レギュラープラン」はもとより、「ライトプラン」という販売価格面での戦略的提示により、顧客のオウンドメディアの新規開設を推進したことや、「採用オウンドメディアプラン」として、素早く安価にオウンドメディアを立ち上げられるプランを訴求した結果、新規導入のメディア数が増加し、「はてなブログMedia」の運用数合計は142件(前期末比9件の増加)となった。一方で、一部の個別案件において広告・マーケティング予算が縮減され、広告出稿の手控えにより継続的な受注に至らなかったことなどから、厳しい販売環境となった。

テクノロジーソリューションサービスの売上高は同14.1%増の20.31億円となった。マンガビューワ「GigaViewer for Web」は、「モーニング・ツー」(サービス提供者:講談社)、「月マガ基地」(サービス提供者:講談社)の2サービスに搭載され、合計15社、搭載累計21サービスとなった。「GigaViewer for Apps」は、前年度において、初めて1サービスに搭載され、Web版、アプリ版の両輪により、売上は堅調に推移した。利便性や広告運用を含めたソリューションは、顧客から評価されている。受託サービスは、任天堂<7974>のNintendo Switchソフト『スプラトゥーン3』のゲーム連動サービスである「イカリング3」のサービス開発など、複数の受託開発案件で成果物の納品及び検収が完了した。保守運用サービスでは、運用案件数の積上げにより、売上成長に繋がった。「Mackerel(マカレル)」は、AWS(アマゾンウェブサービス)のパートナー制度「AWS パートナーコンピテンシープログラム」において、「AWS DevOps コンピテンシー」認定を、国内企業で初めて取得している。さらに、「AWS Partner Network(APN)Award2019」において、「Mackerel(マカレル)」を通じたAWSへのビジネス貢献が評価され、「APN Technology Partner of the Year 2019 - Japan」を受賞した。これにより、AWSの中で、サーバー監視サービスとしての認知度が向上し、更なる導入実績の積上げを図ることができた。2022年11月には、AWSのパートナー制度「AWS Graviton Ready」においても、同社が国内企業で初めて認定を取得した。

2024年7月期通期の業績予想については、売上高が前期比9.6%増の34.52億円、営業利益が同72.3%減の0.48億円、経常利益が同73.6%減の0.48億円、当期純利益が同66.7%減の0.33億円を見込んでいる。

《AS》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.