ハーモニックが大幅続落、未定としていた24年3月期は営業赤字で減配見通し
ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が大幅続落となっている。9日の取引終了後、未定としていた24年3月期の連結業績予想について、売上高550億円(前期比23.1%減)、営業損益4億円の赤字(前期102億2400万円の黒字)、最終損益8億円の赤字(同75億9500万円の黒字)を見込み、期末配当予想を10円(前年同期17円)にするとしたことが嫌気されている。
足もとの需要動向で、半導体不足の緩和に伴う車両生産の回復により車載向け用途が増加している一方、産業用ロボット向け、半導体製造装置向け、フラットパネルディスプレー製造装置向け、その他一般作業機械向けなどの用途が減少。これに加えて、産業用ロボット向けをはじめとする産業機械向けは、中国における設備投資動向が軟調であることに加え、多くの顧客や販売店各社における在庫調整の終了までに今しばらくの時間を要する見込みであることから、営業損益は赤字に転落する見通しだ。なお、年間配当予想は20円(前期28円)を予定している。
同時に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算は、売上高287億6500万円(前年同期比14.0%減)、営業利益8億7200万円(同81.2%減)、純利益3億1300万円(同89.3%減)だった。