ワールプールが決算受け下落 売上高の見通しを嫌気=米国株個別
(NY時間10:39)(日本時間00:39)
ワールプール<WHR> 111.02(-6.77 -5.75%)
家電メーカーのワールプール<WHR>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は冴えない反応を示している。通期のガイダンスも公表しており、予想を下回る1株利益、売上高の見通しを示したことが嫌気されている模様。
米消費者の購買力低下への懸念が再燃。一部の買い物客は家電や電子機器、家具といった高額商品を買い控えている。同社によると、売上高の半分以上を稼ぐ北米で、家電製品の需要が落ち込んでいるという。ピーターズCFOはインタビューで「われわれの事業で裁量的な分野を圧迫する環境が続いている」と語った。
アナリストからは「第4四半期の北米のEBITマージンは8.4%で、ガイダンスもすでに低い予想を下回った。フリーキャッシュフロー(FCF)の見通しが予想より弱いため、負債および配当維持への懸念が高まる」と指摘している。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):3.85ドル(予想:3.71ドル)
・売上高:50.9億ドル(予想:49.8億ドル)
北米:28.8億ドル(予想:29.6億ドル)
EMEA:9.95億ドル(予想:10.1億ドル)
中南米:9.74億ドル(予想:8.82億ドル)
アジア:2.38億ドル(予想:2.05億ドル)
・EBIT(調整後):2.66億ドル(予想:3.05億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):13~15ドル(予想:15.3ドル)
・売上高:169億ドル(予想:176.8億ドル)
・FCF:5.50~6.50億ドル(予想:8.88億ドル)
【企業概要】
小型・大型家電ブランド製品を製造し、世界で販売する。冷蔵庫・食洗器・洗濯機・電子レンジ・ミキサーなどの他、業務用の洗濯機と関連製品や食洗器、調理関連製品などを提供する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美