黒崎播磨が続急騰で35年ぶり高値圏を舞う、今期業績予想増額に加え増配と株式4分割も同時発表
黒崎播磨<5352>が続急騰、一時1340円高の1万3740円と急速に水準を切り上げ連日の昨年来高値更新となった。時価はバブル期の1989年以来35年ぶりの高値水準にある。耐火物の大手で日本製鉄<5401>が同社の4割超の株式を保有する筆頭株主となっている。鉄鋼向け耐火物がインドで大幅な伸びを示しているほか、セメント向けは欧州で高水準の需要を捉えている。これを背景に1月31日取引終了後、24年3月期の業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の136億円から142億円(前期比27%増)に増額した。好業績を背景に株主還元も強化し、今期の年間配当を従来計画の370円に30円上乗せし400円(前期実績は290円)にすることを発表。更に、3月末の株主を対象に1株を4株にする株式分割も発表しており、これらが株価を強く刺激する格好となっている。