本日注目すべき【好決算】銘柄 田中化研、ビプロジー、コナミG (1日大引け後 発表分)
2月1日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
田中化研 <4080> [東証S] ★今期経常を一転58%増益・16期ぶり最高益に上方修正、13期ぶり復配へ
◆24年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の9.3億円→25億円に2.7倍上方修正。従来の41.1%減益予想から一転して58.3%増益を見込み、一気に16期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。主原料であるニッケルとコバルトの相場下落や販売数量の計画未達で売上高は計画を大幅に下回るものの、減価償却費および労務費などのコスト減少に加え、相場関連損益を9億円収益計上したことが利益を押し上げる。
併せて、従来無配としていた期末一括配当を4円実施し、13期ぶりに復配する方針とした。
共同PR <2436> [東証S] ★前期経常を12%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆23年12月期の連結経常利益を従来予想の7.7億円→8.6億円に11.9%上方修正。増益率が4.6%増→17.1%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。インバウンド需要の高まりを背景に主力のPR事業が伸長したことに加え、インフルエンサーマーケティング事業やAI・ビッグデータソリューション事業で自社クリエイターによるタイアップ案件が拡大したことなどが要因。
あじかん <2907> [東証S] ★今期経常を22%上方修正、配当も5円増額
◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の13.5億円→16.5億円に22.2%上方修正。増益率が2.9倍→3.5倍に拡大する見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。価格改定の浸透や繁忙期における利益率の高い自社製造製品の販売拡大に加え、主材料価格が想定より安定して推移したことを織り込んだ。また、円安進行に伴い、為替予約の決済差益や時価評価益が増加することも利益を押し上げる。
併せて、期末一括配当を従来計画の15円→20円(前期は16円)に大幅増額修正した。
ゼリア新薬 <4559> [東証P] ★4-12月期(3Q累計)経常は36%増益・通期計画を超過
◆24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比35.7%増の94.4億円に拡大して着地。海外を中心にクロストリジウム・ディフィシル感染症治療剤「ディフィクリア」の販売が急増したほか、人流回復を背景に滋養強壮剤「ヘパリーゼ」が好調だったことが寄与。また、為替差損が大幅に減少したことも大幅増益に貢献した。
通期計画の90億円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。
フタバ <7241> [東証P] ★今期経常を29%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の140億円→180億円に28.6%上方修正。増益率が80.2%増→2.3倍に拡大し、従来の31期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は昨年10月に続き、3回目。北米部門における客先稼働の回復に加え、収益改善活動が想定を上回ることを織り込んだ。
BIPROGY <8056> [東証P] ★今期最終を7%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額
◆24年3月期の連結最終利益を従来予想の220億円→235億円に6.8%上方修正。増益率が8.9%増→16.3%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。デジタルトランスフォーメーション(DX)領域を中心に企業の旺盛な投資意欲が継続する中、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の90円→95円(前期は80円)に増額修正した。
日ガス <8174> [東証P] ★4-12月期(3Q累計)経常が53%増益、自社株買いも発表
◆24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比52.9%増の93.7億円に拡大して着地。主力のLPガス事業は高気温で需要が減少したものの、LPG原料価格の急落に伴う利幅拡大で補い、増益を確保した。電気契約数の増加や7月以降の料金改定で電気事業の収益が伸びたことも利益拡大につながった。
併せて、発行済み株式数の1.6%にあたる180万株または35億円を上限に自社株買いを実施すると発表。
コナミG <9766> [東証P] ★今期最終を24%上方修正
◆24年3月期の連結最終利益を従来予想の410億円→510億円に24.4%上方修正。増益率が17.5%増→46.2%増に拡大する見通しとなった。デジタルエンタテインメント事業で主力タイトルの収益が計画を上回る推移となっていることを反映した。
株探ニュース