NY株式:NYダウは141ドル高、利下げ期待が下支え

市況
2024年2月7日 6時33分

米国株式市場は反発。ダウ平均は141.24ドル高の38,521.36ドル、ナスダックは11.32ポイント高の15,609.00で取引を終了した。

連邦準備制度理事会(FRB)高官の講演やイベント待ちで、寄り付き後、まちまち。中国政府による株価対策への期待が相場を支えダウは上昇に転じ堅調に推移も地銀セクターへの懸念が上値を抑制した。ハイテクは利食いに押され、軟調に推移。クリーブランド連銀のメスター総裁が連邦公開市場委員会(FOMC)が年後半に利下げを巡りより確信するだろうと発言すると金利低下に連れダウは上げ幅を拡大。ナスダックもプラス圏を回復し、終了した。セクタ―別では、自動車・自動車部品が上昇した一方、半導体・同製造装置が下落。

航空機メーカーのボーイング(BA)は国家運輸安全委員会(NTSB)がアラスカ航空の737マックス9型機の事故を巡る調査結果で、機体引き渡し前にドアプラグのボルトが欠損していたことが原因と報告、この機体だけの事故との見方が強まり、買い戻された。音楽配信のスポティファイ(SPOT)は四半期決算で損失が縮小、メンバー登録数の伸び見通しも市場予想を上回り、買われた。百貨店のコールズ(KSS)は物言う株主が同社売却を推し進めていると報じられ、上昇。化学メーカーのデュポン(DD)は四半期決算で、見通しが予想を下回ったが、増配や自社株買い計画が好感され、上昇した。

レンタカー会社のハーツ(HTZ)は第4四半期決算で調整後の1株損失が予想を上回る大幅赤字を計上したが、雇用削減、店舗閉鎖などのコスト削減計画が好感され、上昇。地銀のニューヨーク・コミュニティー・バンコープ(NYCB)は先に発表した決算に失望した売りが継続したほか、イエレン財務長官が議会証言で商業用不動産セクターの損失に対する懸念を表明したため警戒感が強まり、続落。

取引終了後に四半期決算を発表した写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)やアパレルのVF(VFC)は内容が予想を下回り、時間外取引で、売られている。一方、メキシコ料理レストラン運営のチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)は内容が予想を上回り、買われている。

(Horiko Capital Management LLC)

《ST》

提供:フィスコ

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