マイクロアド---1Qは当初計画より大幅に増益、主力のUNIVERSEは地方自治体を中心にアカウント数が大きく拡大
マイクロアド<9553>は14日、2024年9月期第1四半期(23年10月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比2.6%増の34.42億円、営業利益が同47.7%減の1.74億円、経常利益が同44.3%減の1.74億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同37.8%減の1.31億円となり、同社の第1四半期における当初計画より大幅に上回った。
データプロダクトサービスの第1四半期の売上高は17.02億円となり、前年同期比10.5%増となった。主力の企業のマーケティング活動を支援するデータプラットフォーム「UNIVERSE」は、売上高が前年同期比18.8%増の14.62億円、売上総利益が同6.0%増の5.33億円となった。地方自治体向け「まちあげ」などの中小顧客を中心にアカウント数は、前年同期比24%増と大きく拡大した。また、大手顧客の予算拡大により、顧客単価も前四半期を底に売上が回復した。デジタルサイネージサービスは、前期におけるタクシーサイネージの契約更改の影響を受け、売上高は前年同期比-22.5%減の2.4億円、売上総利益が同-55%減の0.57億円となった。同社は2024年9月期より、新たに美容サロン向けのデジタルサイネージサービスとして、「OCTAVE」のサービス立ち上げに注力している。
コンサルティングサービスの第1四半期の売上高は17.4億円となった。メディア向けコンサルティングサービスは、外部の広告パートナーの需要の回復および提供する広告サービスの改善などによって、前年同四半期比では売上高は19.5%増の6.8億円、売上総利益は13.8%増の1.99億円に拡大した。海外コンサルティングサービスは、前年同四半期比では、台湾支社における特定の大手広告主・代理店からの予算縮小にともない、売上高は-13.7%減の6.66億円、売上総利益は-1.6%減の1.76億円となった。
2024年9月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比15.3%増の148.37億円、営業利益が同10.9%減の7.42億円、経常利益が同0.1%増の7.39億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.3%増の5.66億円とする期初計画を据え置いている。
《SO》