東京株式(前引け)=続落、朝高後に値を消す展開に
20日前引けの日経平均株価は前営業日比31円74銭安の3万8438円64銭と続落。前場のプライム市場の売買高概算は8億2080万株、売買代金概算は2兆3527億円。値上がり銘柄数は782、対して値下がり銘柄数は818、変わらずは56銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、方向感の見えにくい地合いで取引前半は日経平均が水準を切り上げたが、後半は急速に値を消す展開となった。前日の米国株市場が休場だったことで手掛かり材料に事欠き様子見ムードが強い。半導体主力株が高安まちまちで全体相場もはっきりしない動きとなっている。取引時間中に中国人民銀行の住宅ローン向け金利の引き下げ発表などが好感される形で投資資金を誘導する場面もあったが、買いは続かなかった。一方、前日終値近辺では押し目買いも観測され下げ幅は限られている。
個別ではレーザーテック<6920>が安くアドバンテスト<6857>も値を下げた。任天堂<7974>は下値模索が続いている。三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも冴えない。トヨタ自動車<7203>もやや売りに押される展開。イトーキ<7972>が急落、楽天グループ<4755>も大きく値を下げた。半面、ソフトバンクグループ<9984>がしっかり、SCREENホールディングス<7735>、ディスコ<6146>などが買われた。三菱重工業<7011>も物色人気。佐鳥電機<7420>、日東紡績<3110>が急騰、ニーズウェル<3992>が値を飛ばし、さくらインターネット<3778>も大幅高。