ダウ先物、米雇用統計受け買い戻し 雇用の落ち着きを示す=米国株
米株価指数先物(3月限)(NY時間08:43)(日本時間22:43)
ダウ先物 38842(+16.00 +0.04%)
S&P500 5173.25(+11.50 +0.22%)
ナスダック100先物 18343.00(+26.75 +0.15%)
米株価指数先物市場でダウ先物、ナスダック100とも上昇に転じている。朝方は下げてNY時間に入っていたが、先ほど発表の2月の米雇用統計を受けて下げを解消している。非農業部門雇用者数(NFP)は27.5万人増と予想以上の増加となったものの、前回値が下方修正されたことや、失業率が3.9%に悪化したこと、そして注目されていた平均時給が前月比0.1%上昇と予想を下回る上昇となったことで、雇用の落ち着きが示されていると市場は捉えているようだ。
今週はパウエルFRB議長の議会証言が行われていたが、利下げには前向きな姿勢を示していたものの、データをもう少し確認したい姿勢を強調していた。本日の米雇用統計はそのFRBのスタンスに変化を与えるほどの内容ではないものの、少なくとも年内の利下げへの期待は正当化する内容と思われる。
短期金融市場では6月の利下げ開始を完全に織り込む動きが見られている。
半導体のブロードコム<AVGO>が時間外で軟調。前日引け後に決算を発表し、半導体の売上高が予想を下回った点が嫌気されている模様。AIの需要が後押ししているとしながらも、他の分野の弱さが相殺し、半導体事業の売上高は約74億ドルと期待外れだった。
アパレルのギャップ<GPS>が決算を受け時間外で上昇。主力ブランドのオールドネイビーが2四半期連続の増収となったほか、ギャップ・グローバルが予想外の増収となり、今回の決算は再建に向けた努力が結実しつつあることを示した。
会員制倉庫スーパーのコストコ<COST>が時間外で下落。前日引け後に第2四半期決算を発表し、既存店売上高と1株利益は予想を上回ったものの、売上高が予想を下回ったことが嫌気されている。
(NY時間08:53)(日本時間22:53)時間外
ブロードコム<AVGO> 1400.00(-7.01 -0.50%)
ギャップ<GPS> 21.00(+1.67 +8.64%)
コストコ<COST> 758.90(-26.69 -3.40%)
アップル<AAPL> 170.39(+1.39 +0.82%)
マイクロソフト<MSFT> 408.40(-0.74 -0.18%)
アマゾン<AMZN> 177.00(+0.18 +0.10%)
アルファベット<GOOG> 135.43(+0.19 +0.14%)
テスラ<TSLA> 182.31(+3.66 +2.05%)
メタ<META> 516.48(+4.29 +0.84%)
エヌビディア<NVDA> 953.48(+26.79 +2.89%)
AMD<AMD> 213.18(+1.80 +0.85%)
イーライリリー<NVDA> 775.00(-5.16 -0.66%)
米雇用統計(2月)22:30
・非農業部門雇用者数
結果 27.5万人
予想 20.0万人 前回 22.9万人(35.3万人から修正)(前月比)
・失業率
結果 3.9%
予想 3.7% 前回 3.7%
・平均時給
結果 0.1%
予想 0.3% 前回 0.5%(0.6%から修正)(前月比)
結果 4.3%
予想 4.4% 前回 4.4%(4.5%から修正)(前年比)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美