東京株式(前引け)=急反発、先物主導で買い戻しの動き
18日前引けの日経平均株価は前営業日比813円79銭高の3万9521円43銭と急反発。前場のプライム市場の売買高概算は9億7160万株、売買代金概算は2兆3577億円。値上がり銘柄数は1225、対して値下がり銘柄数は375、変わらずは56銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は朝方から先物主導で大きく買い優勢に傾いた。前週末の米国株市場ではNYダウなど主要株価3指数が揃って下落し、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数の下げが相対的に大きくなったが、東京市場ではその影響は軽微だった。あすに予定される日銀の金融政策決定会合の結果発表ではマイナス金利の解除を市場は事前に織り込んでおり、ショート筋の買い戻す動きが先物に反映された。米長期金利上昇を背景に外国為替市場では円安方向に振れ、これも追い風材料となった。日経平均は一時900円を超える上昇を示す場面があった。値上がり銘柄数は1200を超え、全体の74%を占めている。
個別では売買代金トップのレーザーテック<6920>が大きく上値を追ったほか、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連が買いを集めた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも高い。ファーストリテイリング<9983>の上げも目立つ。さくらインターネット<3778>がストップ高に買われ、ACCESS<4813>も急騰した。エイチ・アイ・エス<9603>も物色人気に。半面、東京電力ホールディングス<9501>が急反落、INPEX<1605>も冴えない。丹青社<9743>が大幅安となったほか、ダブル・スコープ<6619>も大きく売りに押される形となった。