NY株式:NYダウは31ドル安、月末、期末の調整
米国株式市場は続落。ダウ平均は31.31ドル安の39,282.33ドル、ナスダックは68.77ポイント安の16,315.70で取引を終了した。
利下げ期待を受けた買いに、寄り付き後、上昇。ソフトランディング期待も支援し、相場は終日堅調に推移した。しかし、終盤にかけ月末、期末絡みの調整で売りに転じ、終了。セクター別では、自動車・自動車部品が上昇した一方、運輸が下落した。
電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はイタリア政府が同社のサイバートラック生産を巡り契約をかわす可能性が報じられ、買われた。スパイスメーカーのマコーミック(MKC)は第1四半期決算で値上げが奏功し、調整後の1株利益が予想を上回り、上昇。ドーナッツ会社のクリスピー・クリーム・ドーナッツ(DNUT)は提携強化によりファーストフード・チェーンのマクドナルド(MCD)の店舗で同社のドーナッツが販売されることが明らかになり、上昇。クレジットカード会社のマスターカード(MA)は、加盟店などの事業者に課す決済手数料に上限を設けることで同意、法的係争終了が好感され、上昇した。
特別買収目的会社(SPAC)のデジタル・ワールド・アクイジションは、トランプ前大統領のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」を運営するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)との合併を完了、合併後26日からシンボルDJTでナスダック市場で取引を開始、上昇した。携帯端末のアップル(AAPL)はアイフォーンの中国出荷が2月も前年比33%減と需要低迷継続が明らかになり、下落。航空機メーカーのボーイング(BA)は格付け会社のムーディーズが信用格付け見直しで下方修正する可能性が示唆され、売られた。
ゲーム販売のゲームストップ(GME)は取引終了後に四半期決算を発表。調整後の1株利益が予想を下回り、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》