ダウ先物は下落 本日はFOMCの結果発表=米国株
米株価指数先物(6月限)(NY時間08:55)(日本時間21:55)
ダウ先物 37948(-45.00 -0.12%)
S&P500 5053.75(-13.25 -0.26%)
ナスダック100先物 17500.25(-71.00 -0.40%)
米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも軟調に推移している。本日から5月相場が始まるが、軟調な雰囲気で始まりそうだ。4月は粘り強いインフレ指標からFRBの利下げ期待が後退し、米株式市場は半年ぶりに月足陰線で終えている。5月は反転できるか注目される。
本日の注目は午後のFOMCの結果発表になる。今回は金利据え置きが確実視され、声明やパウエル議長の会見が注目される。第1四半期のインフレ指標が依然粘着性を示したことから、FRBはタカ派な雰囲気を強調するものと考えられている。年内の利下げ観測は否定しないものの「インフレ低下を確信させるデータが必要」との認識をさらに強調する可能性がありそうだ。市場は年内1回か2回まで利下げ期待を低下させているが、それを正当化する内容になると見られている。
取引開始前までに発表になっている決算が冴えない内容が見受けられていることも本日の米株式市場の雰囲気を圧迫しそうだ。ただ、FOMCまでは結果待ちの雰囲気も予想される。
なお、先ほどADP雇用統計が発表され、雇用者数は19.2万増と予想を上回っていた。特に米株式市場の反応は限定的となっている。来週の四半期定例入札の予定が公表され、1250億ドル規模に設定された。予想通りの規模だったが、これを受けて米国債利回りが下げており、株式市場はポジティブな反応も見られている。
アマゾン<AMZN>が時間外で上昇。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、クラウド部門の売上高が過去1年で最も好調な伸びを記録したことが好感されている。アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の売上高は250億ドルと前年比17%増加し、予想も上回った。
AMD<AMD>が時間外で下落。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、第2四半期の売上高見通しがやや物足りない内容だったことが重石となっている。ゲーム用半導体の需要が伸び悩んだ。
サーバーのスーパー・マイクロ・コンピューター<SMCI>が時間外で10%の大幅安。前日引け後に1-3月期決算(第3四半期)を発表し、良好な内容ではあったが、今年の同社株は200%超上昇しており、高い投資家の期待には不十分だったようだ。
ドラックストアや医療保険管理などを手掛ける総合ヘルスケア大手のCVSヘルス<CVS>が時間外で大幅安。メディケア保険事業の持続的な圧力を理由に通期見通しを下方修正した。
引け後の決算ではクアルコム<QCOM>、イーベイ<EBAY>が予定されている。
(NY時間09:05)(日本時間22:05)時間外
スーパー・マイクロ<SMCI> 773.27(-85.53 -9.96%)
CVSヘルス<CVS> 58.50(-9.21 -13.60%)
アップル<AAPL> 169.98(-0.35 -0.21%)
マイクロソフト<MSFT> 392.39(+3.06 +0.79%)
アマゾン<AMZN> 180.68(+5.68 +3.25%)
アルファベット<GOOG> 165.61(+0.97 +0.59%)
テスラ<TSLA> 181.60(-1.68 -0.92%)
メタ<META> 428.53(-1.64 -0.38%)
エヌビディア<NVDA> 850.50(-13.52 -1.56%)
AMD<AMD> 149.61(-8.77 -5.54%)
イーライリリー<LLY> 778.50(-2.60 -0.33%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース