パランティアが決算受け大幅反落 米国での民間売上高の伸びが急減速=米国株個別
(NY時間09:40)(日本時間22:40)
パランティア<PLTR> 22.07(-3.14 -12.47%)
情報分析ソフトのパランティア・テクノロジーズ<PLTR>が大幅反落。同社は人工知能(AI)関連銘柄としても注目されているが、前日は決算への期待で買いが強まっていたが、決算を受けて利益確定売りが強まっている。
前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益は予想範囲内だったものの、売上高、EBITDAは予想を上回った。ガイダンスでも第2四半期は予想を上回る見通しを示し、通期の見通しも上方修正している。
ただ、株価は冴えない反応を示し、前日の上げを失っている。アナリストは米国での民間からの売上の伸びが急減速した点が指摘している。前四半期は70%の伸びを示していたものの、第1四半期は40%の伸びに鈍化した。
同社の現在の売上は政府部門が半分強、民間が半分弱を占めているが、同社の持続的成長には民間部門の伸びが必要不可欠となっている。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.08ドル(予想:0.08ドル)
・売上高:6.34億ドル(予想:6.16億ドル)
・営業利益(調整後):2.26億ドル(予想:1.98億ドル)
・EBITDA(調整後):2.35億ドル(予想:2.05億ドル)
・FCF(調整後):1.48億ドル
(4-6月・第2四半期見通し)
・売上高:6.49~6.53億ドル(予想:6.41億ドル)
・営業利益(調整後):2.09~2.13億ドル(予想:1.98億ドル)
(通期見通し)
・売上高:26.8~26.9億ドル(従来:26.5~26.7億ドル)(予想:26.8億ドル)
・営業利益(調整後):8.68~8.88億ドル(従来:8.34~8.50億ドル)(予想:8.47億ドル)
・FCF(調整後):8~10億ドル
【企業概要】
米国の防衛・諜報機関のアナリスト向けに、信号インテリジェンスソースから機密情報提供者のレポートに至るまでのデータパターンを識別するソフトウェアを提供する。また、同社のプラットフォームは、商業企業の大規模プロジェクト関連において、データの中央オペレーティングシステムにも対応する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース