川重が後場に急騰、今期は2期ぶり最高益で大幅増配計画をサプライズ視
川崎重工業<7012>が後場に急騰し、年初来高値を更新した。この日、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の売上収益は前期比21.7%増の2兆2500億円、最終利益は同3.1倍の780億円を見込む。最終利益は2期ぶりに過去最高益を更新する計画。加えて、前期の年間配当を従来の予想から10円増額したうえで、今期の年間配当予想は前期比90円増配の140円とした。大幅な増益・増配計画をサプライズ視した買いが集まった。
航空宇宙システム部門でPW1100Gエンジン関連の損失の反動が出る。防衛省や米ボーイング<BA>向けの売り上げ増加や、パワースポーツ&エンジン部門でのメキシコ工場の稼働の影響やオフロード四輪車の拡販効果なども想定する。24年3月期の決算は、売上収益と各利益が計画を上回って着地した。