ユビキタスAI---24年3月期は2ケタ増収・各段階利益は黒字化、各セグメントが順調に推移
ユビキタスAI<3858>は15日、2024年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比79.5%増の34.78億円、営業利益が0.71億円(前期は0.84億円の損失)、経常利益が0.87億円(同0.76億円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益が0.02億円(同1.48億円の損失)となった。
ソフトウェアプロダクト事業の売上高は前年同期比11.3%増の6.89億円、セグメント利益は0.17億円(前年同期は0.23億円の損失)となった。高速起動製品における国内外の車載機器関連および海外民生機器の既存顧客からのロイヤルティ売上、また、データベース製品における産業機器の既存顧客からのロイヤルティ売上を中心に、売上高は増収となり、損益面では黒字化となった。
ソフトウェアディストリビューション事業の売上高は同23.4%増の12.42億円、セグメント損失は0.14億円(同0.93億円の損失)となった。BIOS、Bluetooth、ネットワークマネジメント等の海外製品における既存顧客からのロイヤルティおよび受託開発売上、また、セキュリティ検証ツール・サービスの新規顧客への販売を中心に、売上高は増収となり、損益面では損失幅が縮小となった。
ソフトウェアサービス事業の売上高は同112.6%増の6.63億円、セグメント利益は同29.9%増の0.41億円となった。既存顧客からの各種受託開発売上、データコンテンツ「YOMI」に関する車載機器向けを中心としたライセンス売上に加え、グレープシステム子会社化により、増収増益となった。
データアナリティクス事業については、教育機関の既存顧客からのパッケージソフト売上を中心に、売上高は8.83億円、セグメント利益は0.27億円となった。
2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比15.6%増の40.22億円、営業利益が同44.2%減の0.40億円、経常利益が同56.7%減の0.38億円、親会社株主に帰属する当期純損失が0.22億円を見込んでいる。
《HH》