FDIC総裁への辞任圧力強まる セクハラや差別の問題が明るみに
米連邦預金保険公社(FDIC)のグルーエンバーグ総裁への辞任圧力が強まっている。ブラウン米上院銀行委員長(民主)はきょう、同総裁の辞任を求めた。FDICを巡っては、セクハラや差別から守られていないことが最近の報告書で明るみとなった。
既に共和党の複数の議員から同総裁に対する辞任要求が出ているが、民主党からはブラウン議員が声明を出すまで辞任を求める声はほぼ上がっていなかった。ブラウン議員は「FDICでは抜本的な変化が必要」と述べた上で、「新たな総裁を遅滞なく据えることが望ましい」と述べた。
法律事務所クリアリー・ゴットリーブ・スティーン&ハミルトンが実施した調査を基にまとめた報告書では、500人余りの職員が「セクシュアルハラスメントや差別、その他不適切な行為」を赤裸々に述べている。
ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は「FDICは性的な特色が強く、ボーイズクラブ的な環境を理由に女性審査官が退職した」と報じていた。
株探ニュース