GセブンHD Research Memo(5):M&A資金を借入金で充当するも、財務の健全性は維持
■G-7ホールディングス<7508>の業績動向
2. 財務状況と経営指標
2025年3月期中間期末の資産合計は前期末比5,089百万円増加の66,961百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産は棚卸資産が903百万円増加した一方で、現金及び預金が842百万円、売掛金が271百万円それぞれ減少した。固定資産はボン・サンテの子会社化を主因として、有形固定資産が1,270百万円、のれんが4,065百万円、投資その他の資産が519百万円それぞれ増加した。
負債合計は前期末比4,417百万円増加の36,315百万円となった。ボン・サンテの株式取得資金等により有利子負債が4,970百万円増加し、未払法人税等が334百万円減少した。純資産合計は同672百万円増加の30,645百万円となった。親会社株主に帰属する中間純利益2,040百万円の計上と配当金881百万円の支出等により、利益剰余金が1,160百万円増加し、自己株式643百万円を取得した。
経営指標については、自己資本比率が前期末比2.6ポイント低下の45.8%となり、有利子負債比率が同15.5ポイント上昇の46.1%となるなどボン・サンテの子会社化により財務体質が若干悪化したものの、ネットキャッシュ(現金及び預金-有利子負債)は2,156百万円とプラスを維持しており、財務の健全性は維持しているものと評価される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《HN》