東証グロース市場250指数先物見通し:売り買い交錯か
本日の東証グロース市場250指数先物は、売り買い交錯を見込む。前日20日の米国市場のダウ平均は139.53ドル高の43,408.47ドル、ナスダックは21.33pt安の18,966.14ptで取引を終了した。ウクライナがロシア領内に英国製の長距離ミサイルを発射したとの報道で地政学的リスクの存続が警戒され、寄り付き後、下落。連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事がインフレの進展が停滞しているとタカ派姿勢を示し、長期金利の上昇を嫌気した売りに続落した。ただ、相場をけん引するとして動向が注目される半導体のエヌビディア(NVDA)の決算発表を取引終了後に控えダウは終盤にかけて買い戻され、上昇に転じた。まちまちで終了した米株市場と同様、本日の東証グロース市場250指数先物は売り買い交錯を見込む。日足一目均衡表の先行スパン(雲)上限が上値抵抗として意識され、上値での売り圧力は高そうだ。エヌビディア(NVDA)の8-10月期決算発表は売上高・純利益ともに過去最高を更新し、コンセンサスを上回ったが、追加の買い材料とはなりにくそうだ。一方、日足パラボリックが一日で再陽転するなど、底堅さは確認でき、売り込む動きも限られるだろう。なお、夜間取引の東証グロース市場250指数先物は前営業日日中終値比2pt安の626ptで終えている。上値のメドは635pt、下値のメドは615ptとする。
《SK》