外為サマリー:一時150円50銭台に軟化、日銀の早期追加利上げを意識
29日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=150円58銭前後と前日の午後5時時点に比べて1円20銭弱のドル安・円高となっている。
28日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=151円55銭前後と前日に比べて45銭程度のドル高・円安で取引を終えた。欧州市場では一時151円95銭まで上伸したが、米国が感謝祭の祝日だったことから一段とドルを買い上がる勢いには乏しかった。
この日の東京市場は、日銀による早期の追加利上げを意識したドル売り・円買いが優勢となっている。総務省が朝方発表した11月の東京都区部消費者物価指数(CPI)で、変動の大きい生鮮食品を除く総合が前年同月比で2.2%上昇し、市場予想(2.1%)を上回ったことで早期利上げを後押しする材料と受け止められているようだ。日経平均株価が反落していることからリスク回避的なドル売り・円買いも入りやすく、午前9時40分ごろには150円50銭台に下押した。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0563ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0030ドル弱のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=159円05銭前後と同85銭程度のユーロ安・円高で推移している。