来週の為替相場見通し=ドル高トレンドに戻るかどうかに注目

通貨
2024年11月29日 17時11分

来週のドル円相場は、再びドル高トレンドに戻るかどうかが注目される。予想レンジは1ドル=148円00銭~152円00銭。

総務省が29日発表した11月の東京都区部の消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回ったことで、日銀が12月の金融政策決定会合で追加利上げに踏み切るとの見方が強まっている。同日の東京市場では日米金利差の縮小が意識され、一時149円70銭台と約1カ月ぶりの円高・ドル安水準をつけた。ただ、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は14日に「利下げを急ぐ必要はない」と述べており、米追加利下げは12月で打ち止めとなる可能性があることから積極的にはドルを売りにくい。来週は6日の米11月雇用統計をはじめ米経済指標の発表が相次ぐが、米景気の底堅さが改めて示されれば米長期金利の上昇とともにドルが買われそうだ。ただ、トランプ次期米大統領の発言やウクライナとロシアを巡る地政学リスクには注意しておきたい。

なお、来週に海外で予定される主な経済指標は、2日に11月の中国Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)と11月の米ISM製造業景況指数、3日に10月の米雇用動態調査(JOLTS)求人件数、4日に11月の米ADP雇用統計と11月米ISM非製造業景況指数、5日に10月のユーロ圏小売売上高と10月の米貿易収支、6日に7~9月期のユーロ圏域内総生産(GDP)確定値と12月の米ミシガン大学消費者態度指数・速報値など。国内では2日に7~9月期の法人企業統計調査、6日に10月の毎月勤労統計調査と10月の全世帯家計調査・消費支出が公表される。

出所:MINKABU PRESS

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.