株価指数先物【引け後】 3万8000円水準での底堅さが意識される

市況
2024年11月29日 18時37分

大阪12月限

日経225先物 38170 -210 (-0.54%)

TOPIX先物 2679.0 -9.0 (-0.33%)

日経225先物(12月限)は前日比210円安の3万8170円で取引を終了。寄り付きは3万8240円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8300円)を下回る形で売りが先行した。現物の寄り付き直前につけた3万8260円を高値にショート優勢となり、前場中盤にかけて一時3万7990円と節目の3万8000円を割り込む場面もみられた。

ただし、これまで同様、3万8000円を下回る局面では押し目待ち狙いのロングが意識された。前場終盤には短期筋のショートカバーを交えたリバウンドとなり、現物の後場取引開始時には3万8270円と朝方に付けた高値を上回った。その後は3万8110円~3万8240円辺りでの保ち合いが続いた。

日経225先物は前場中盤にかけて下げ幅を広げたが、朝方発表された11月の東京都区部消費者物価指数(CPI)の結果を受けて、為替市場で円相場が1ドル=149円台に突入する場面もみられており、円高進行が短期的なショートを誘ったようだ。

もっとも、海外勢のフローが限られるなかでは積極的にポジションを傾けてくる動きは乏しく、3万8000円割れ後はショートカバーが入る形だった。ただし、いったんリバウンドを試す動きとはなったが、前場の高値を10円上回るにとどまっており、後場終盤にかけては持ち高調整に伴うリバランスの動きが中心だった。

日経225先物は一時3万7990円まで売られたが、その後は概ね75日移動平均線(3万8130円)と200日線(3万7400円)のレンジ内での推移だった。3万8000円処では押し目狙いのスタンスに向かわせているが、200日線水準に上値を抑えられている状況が続くようだと、ボリンジャーバンドの-2σ(3万7700円)や-3σ(3万7200円)水準が意識されてくる可能性も出てくるだろう。

29日の米国市場は午後1時までの短縮取引であり、引き続き市場参加者は限られよう。ただ、感謝祭明け後の市場は上昇する傾向があり、NYダウS&P500指数が再び最高値を更新してくるかが注目される。

NT倍率は先物中心限月で14.24倍に低下した。東京エレクトロン <8035> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角の弱い値動きが日経平均型の重荷となった。円高進行で輸出関連株も売られたが、内需系が底堅い値動きをみせ、相対的にTOPIX型優位となった。

手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万0504枚、ソシエテジェネラル証券が1万3856枚、日産証券が7511枚、サスケハナ・ホンコンが6157枚、バークレイズ証券が1827枚、モルガンMUFG証券が1512枚、JPモルガン証券が1458枚、SBI証券が1195枚、ビーオブエー証券が1037枚、楽天証券が763枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万9399枚、ソシエテジェネラル証券が2万0342枚、日産証券が1万0255枚、バークレイズ証券が5684枚、サスケハナ・ホンコンが4890枚、JPモルガン証券が3363枚、シティグループ証券が3323枚、ゴールドマン証券が3183枚、モルガンMUFG証券が3042枚、みずほ証券が1869枚だった。

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