ミシガン大消費者信頼感指数、４月以来の高水準　支持政党でインフレの見方に相違

経済

2024年12月7日 0時49分

この日発表になった１２月調査のミシガン大消費者信頼感指数の速報値は７４．０と予想を上回り、４月以来の高水準となった。１年先のインフレ期待も５カ月ぶりの高水準に上昇。米消費者は今後１年間の期待インフレは２．９％、今後５－１０年先のインフレは３．１％を見込んでいる。

同指標は支持政党ごとのデータも収集しているが、次期トランプ政権下で実施が予想される関税により、物価圧力のリスクが高まったとの見方が、民主党支持者の間で広がった。今回の調査も１１月の選挙後の政治的イデオロギーに基づく最近の変化を反映し続けている。トランプ氏の勝利で、共和党員の心理は４年ぶりの高水準となった一方、民主党員は２年以上ぶりの低水準に落ち込んだ。一方、政治的に中立な消費者は８カ月ぶりの高水準に上昇。

調査責任者のスー氏は声明で「今月のアンケート全体を通して、民主党員は、特に関税引き上げを含む政策変更がインフレの再燃につながるとの懸念を表明。共和党員は反対の意見で、次期大統領がインフレの大幅な減速をもたらすと期待している」と述べた。

消費者は物価上昇を見越して、いま耐久消費財を購入することが２０２１年４月以来で最も好ましいと見ていることも明らかとなった。回答者の４分の１は、高額商品の購入は将来の値上げを避けることができると考えているという。

調査期間は１１月１９日から１２月２日。

＊ミシガン大消費者信頼感指数（12月・速報値）0:00

結果　74.0

予想　73.2　前回　71.8

・1年先のインフレ期待

結果　2.9%

予想　2.7%　前回　2.6%

・5-10年先のインフレ期待

結果　3.1%

予想　3.1%　前回　3.2%