米国株見通し:上げ渋りか、明日のインフレ指標を見極め
(13時30分現在)
S&P500先物 6,062.00(-3.75)
ナスダック100先物 21,472.50(-11.25)
米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅安、NYダウ先物は14ドル安。米金利葉底堅く、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ。
9日の主要3指数は軟調。下げ幅拡大でナスダックとS&Pは反落、ダウは240ドル安の44401ドルと3日続落で引けた。前週末に発表された雇用統計を消化する展開で、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げ期待は根強い。ただ、長期金利の上昇でハイテク売りが相場を圧迫。今週の消費者物価指数(CPI)は高止まりが予想され、来年以降の政策は不透明になるとの見方から利益確定や持ち高調整の売りが強まった。
本日は上げ渋りか。材料は乏しいものの、来週の政策決定で追加利下げを見込んだ買いは根強い。ただ、前日引け後のオラクルの決算発表は市場の期待を下回り、ハイテク売り継続なら指数の下押し要因となりそうだ。また、明日の消費者物価指数(CPI)は再加速が予想されるため、連邦準備制度理事会(FRB)は今後、一段の緩和を休止する可能性から買いは慎重になりやすい。足元の指数は最高値圏で推移し、調整売りが重石となるとみる。
《TY》