東京株式(大引け)=4円高と小幅に3日続伸、材料に欠け様子見姿勢強い
11日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に3日続伸。米11月消費者物価指数(CPI)の発表を控え様子見姿勢が強く、材料に欠ける展開となった。
大引けの日経平均株価は前日比4円65銭高の3万9372円23銭。プライム市場の売買高概算は17億703万株。売買代金概算は3兆8412億円となった。値上がり銘柄数は823と全体の約50%、値下がり銘柄数は750、変わらずは71銘柄だった。
前日の米株式市場では、NYダウは154ドル安と4日続落しナスダック指数も続落した。米国株が下落した流れを受け、東京株式市場も売り先行でスタート。日経平均株価の前場終値は254円安だったが、午後に入り値を戻し、結局前日に比べ小幅高で取引を終えた。米CPIの結果待ちで様子見姿勢も強く、売買は低調だった。半導体関連などハイテク株は軟調な一方、防衛関連の大手重工が商いを伴い買われ銀行株も堅調だった。
個別銘柄では、川崎重工業<7012>が大幅高で売買代金トップに買われたほか、IHI<7013>や三菱重工業<7011>が値を上げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が高く、東京海上ホールディングス<8766>が上昇。フジクラ<5803>や任天堂<7974>、日立製作所<6501>が堅調でソニーグループ<6758>は上場来高値を更新した。
半面、ディスコ<6146>や東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>が安く、ソフトバンクグループ<9984>やリクルートホールディングス<6098>が値を下げた。キーエンス<6861>やファナック<6954>、デンソー<6902>が軟調で、三菱商事<8058>やさくらインターネット<3778>が下落した。