ウォルグリーンが反落 投資会社による買収に懐疑的な見方が相次ぐ=米国株個別
(NY時間11:36)(日本時間01:36)
ウォルグリーン<WBA> 9.63(-0.80 -7.63%)
ドラッグストアのウォルグリーン<WBA>が反落。前日は投資会社の買収観測が伝わり、同社株は大幅高となっていた。しかし、複数のアナリストから買収に懐疑的な見方が出ており、本日は戻り売りが出ているようだ。アナリストのコメントは以下の通り。
厳しい薬局業界を考慮すれば、状況的には身売りの可能性はあるが、すでに同社は多額の負債と乏しいキャッシュフローを抱えている。現時点での買収は考え難く、価値創造の道筋も読み取りにくい。
このニュースは驚きだった。同社の売上高およびキャッシュフロー見通しの悪化や、バランスシート上の150億ドル(純負債82億ドル+オピオイド負債66億ドル+その他)を考慮すると、どのようにして買収資金を調達できるのか理解に苦しむ。
買収の可能性は否定しないが、投資会社が同社の業績回復を加速させるために何ができるのかが不明瞭。SOTPおよびLBO分析では、投資会社は米小売部門を少なくとも現経営陣の計画と同水準か、それ以上に回復させることができると確信する必要があることが示されている。
【企業概要】
米国・欧州・中南米で、処方薬や非処方薬、日用品を販売するドラッグストアチェーンを運営する。医薬品の調剤、幅広い医療サービスへのアクセス、高品質の健康・美容製品を、店舗およびデジタルプラットフォームを通じて提供するほか、薬局の枠を超えて、医療計画や医療システムとの連携に取り組む。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース