注目銘柄ダイジェスト(前場):ラクスル、王子HD、タイミーなど
鎌倉新書<6184>:505円(-50円)
大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は5.6億円で前年同期比16.2%増となり、上半期実績の同15.2%増から増益率は同水準を維持する形に。ただ、据え置きの通期予想11億円、前期比34.8%増に対する進捗率は低水準となっており、期待ほど成長スピードは加速していないとの見方も優勢のようだ。上半期決算発表後に株価は水準訂正を果たしていたことから、ネガティブに捉える動きが優勢となる形に。
三井ハイテク<6966>:823円(+44円)
大幅反発。前日に第3四半期の決算を発表している。累計営業利益は115億円で前年同期比12.3%減となり、上半期実績の同6.9%減から減益率は拡大している。8-10月期は36.1億円で前四半期比でも6.8%減益に。ただ、据え置きの通期予想130億円、前期比28.3%減に対する進捗率は88.2%の水準であり、過度な警戒感の後退にはつながっているもよう。8-10月期は電機部品のセグメント利益が前四半期比増益に転じてもいる。
大村紙業<3953>:796円 カ -
ストップ高買い気配。創業60周年記念配当の実施を発表している。記念配当20円を実施することで、25年3月期年間配当金は従来計画、並びに前期実績の30円に対し、50円配当となる。これにより、前日終値ベースでの配当利回りは7.2%の水準となり、利回り妙味が高まる展開になっているようだ。大幅な記念配実施アナウンスは、足元の堅調な業績推移なども意識させる形のもよう。
王子HD<3861>:614.2円(+56.1円)
大幅続伸。発行済み株式数の10.1%に当たる1億株、500億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は12月13日から25年12月12日まで。資本効率の向上と株主還元の充実を図ることを取得目的としている。そのうち、2375万1300株は本日の立会外取引で取得を実施している。なお、会社側では26年度末までに1000億円の自己株取得実施方針ともしている。
ラクスル<4384>:1310円(+204円)
大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は9.7億円で前年同期比79.7%増となり、据え置きの通期予想レンジ32-37億円に対して順調な進捗となっている。調達プラットフォームセグメントにおいては、前期取得の子会社の業績貢献に加え、購入回数や単価の増加傾向が見られているもよう。また、発行済み株式数の1.2%に当たる70万株、7億円を上限とする自社株買いの実施も発表、取得期間は12月23日から25年2月28日まで。
さくらさく<7097>:1315円 カ -
ストップ高買い気配。株主優待制度の新設を発表した。毎年1月末日と7月末日時点で株主名簿に記載または記録された2単元(200株)以上を保有する株主を対象に、年間合計20,000円分のQUOカード(年間2回、各基準日10,000円分のQUOカード)を進呈する。同社はフェムケア・フェムテック事業のM&Aなどの成長投資を継続しており、4期連続の増配も予定している。同日発表された25年7月期第1四半期の経常利益は前年同期比49.6%減の0.25億円となったが、買いが先行している。
タイミー<215A>:1490円(+300円)
ストップ高。24年10月期の売上高は268.80億円(前期比+66.5%)、経常利益は39.24億円(前期比+103.9%)と大幅増収増益だった。登録ワーカー数950万人超、登録クライアント事業所数31.6万拠点超、流通総額(ワーカーに支払う賃金報酬等の合計額)は907.79億円(前年同期比66.6%増)になった。25年10月期も売上高は前期比28.0~32.8%増343.94億~357.00億円、経常収支は同51.4~69.5%増の59.43億~66.53億円と増収増益を見込む。
ラクオリア創薬<4579>:415円(0円)
もみ合い。12日の取引終了後にHKイノエン社に導出した胃酸分泌抑制剤tegoprazanについて、HKイノエン社の提携先であるCarnot社が中南米諸国5カ国で新たに製品発売を開始したことを発表している。tegoprazan製品が販売されている国は15カ国に拡大した。Carnot社はそのテリトリー内で「Ki-CAB」のマーケティング活動を活発に展開しており、最も早く製品発売に至ったメキシコでは、消化性潰瘍剤市場シェアで第3位に位置し、今後のさらなる伸長が期待される。
《ST》