<マ-ケット日報> 2024年12月13日
13日の市場は日経平均が5日ぶりに反落。終値は前日比378円安の3万9470円だった。前日の米国市場が下落したため売り優勢のスタートに。前引け直前には一時600円を超える大きな下げ幅を示現した。日経平均は前日まで4連騰し、一時は4万円の大台まで乗せていたこともあって利益確定売りが出やすくなっていたようだ。後場からは下げ止まって様子見商状から膠着に。今回も目先的にはボックスの上限4万円がカベとして効いてしまった感がある。
昨日の米国市場はハイテク株の下げにつられてダウ平均は6日続落した。この日決算を発表したソフトウエア大手アドビが10%を超える下げとなり他のIT関連株に売りが波及した。また、朝方発表の11月の卸売物価指数が事前予想を上回る伸び率となったことも影響。長期金利が上昇して相場全般に下押し圧力として働いた。もっとも、今月の米利下げを妨げるものではなく下げれば下値には買いが入る底堅さもある。ダウ平均も一時プラスとなるなど下げ渋りの動きも出始めている。
さて、東京市場は週末ということもあって反落し、日経平均は昨日に上放れのように上げた分の多くを吐き出す1日となってしまった。12月の日銀短観で大企業製造業DIは小幅改善したが、米株安の方が材料として勝ってしまいプラス効果はゼロ。また、中国株の下げも多少は影響したようで外部環境的には買いにくい1日だったようである。(ストック・データバンク 編集部)