アルタ・ビューティが決算受け上昇　競争圧力が緩和傾向との指摘＝米国株個別

（NY時間10:18）（日本時間23:18）

アルタ・ビューティ<ULTA>　483.06（+61.27　+14.53%）

美容製品販売のアルタ・ビューティ<ULTA>が上昇。前日引け後に２－４月期決算（第１四半期）を発表し、既存店売上高が予想以上の増収となったほか、１株利益も予想を上回った。通期のガイダンスでも既存店売上高の見通しを上方修正し、１株利益も上方修正した。

スティールマンＣＥＯは声明で「２５年度は力強い滑り出しとなった。戦略が顧客とチームの支持を得て成長を後押ししている」と述べる一方、「経営環境は流動的で、先行きの需要には不透明感がある」とも述べた。

商品在庫が１１．３％増加したが、これは新ブランド導入や主要カテゴリーへの戦略的投資、５６の店舗純増に伴う増加だとしている。

アナリストは「第１四半期の上振れは、競争圧力が緩和傾向にある中、堅実な取り組みが要因となった。現在の勢いを踏まえると、通期のガイダンスは保守的に見え、既存店売上高のガイダンスに上振れの余地があると見ている」と述べている。

（２－４月・第１四半期）

・既存店売上高：2.9％増（予想：0.3％増）

・１株利益：6.70ドル（予想：5.80ドル）

・売上高：28.5億ドル　4.5％増（予想：27.9億ドル）

・粗利益率：39.1％（予想：38.8％）

・商品在庫：21.2億ドル（予想：19.6億ドル）

・純増店舗数：6店（予想：14店）

（通期見通し）

・既存店売上高：0～1.5％増（従来：0～1％増）（予想：0.8％増）

・１株利益：22.65～23.20ドル（従来：22.50～22.90ドル）（予想：22.95ドル）

・売上高：115～117億ドル（従来：115～116億ドル）（予想：115.8億ドル）

・純増店舗数：約60店を維持（予想：59.52店）

・営業利益率：11.7～11.8％を維持（予想：11.8％）

【企業概要】

化粧品、香水、スキンケア・ヘアケア製品、およびビューティサロンサービスを提供し、全米で事業を展開する。便利で人通りの多い場所にある店舗で、さまざまなカテゴリーや価格帯の美容製品を差別化して取り揃える。デジタル体験や、会員向けポイント獲得プログラムなどを提供する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース